多古米とは

多古米は千葉県の多古町の特定地域で栽培されるコシヒカリのことです。「幻の米」とも呼ばれるほど希少で、そのおいしさから昔は縁故米として消費され、市場に出回ることはほとんどありませんでした。

平成26年には天皇陛下献上米に選ばれたり、米品評会で食味日本一に輝いたりするほどのおいしい米と評されています。

多古町は「多湖町」ともよばれており、名前のとおり、湖の多い地でした。湖に蓄積された有機物がおいしい米の秘密でしょう。多古町の田んぼは自然にあふれており、イナゴやホタル、ドジョウが生息し、カモやシラサギが訪れます。米作りに欠かせないきれいな水があることがうかがえます。

多古米という名称のお米の全てが同じように美味しいわけではありません。

多古米は希少で価値がつくため、周辺の地域の米を多古米として流通するようになってしまいました。

多古米という名称で販売されているお米は、6000トン程度あるとされていますが、本来の多古米の生産地区のお米はこの10分1程度と言われています。
加藤農園の「多古米」は東佐野地区で栽培している多古米になります。

「東佐野地区」は多古町の中でも風通しが良く、肥えた土壌の田んぼで、同じ多古町の生産者の中でも特別な地域のお米として一目置かれています。